ADHD(注意欠如多動性障害)の見分け方

ADHD(注意欠如多動性障害)と、性格的に落ち着きがない人では見分けがつかない場合があります。また、他の発達障害や季節性の気分障害などと混同されてしまう場合もあります。素人目には区別がつかないケースもあるため注意が必要です。

ADHAを疑ったら

ADHDは医療機関で診断してもらうのが基本で、素人が安易に判断すると症状の改善が見込めなくなる場合があります。特に子どもは教育や環境が大きな影響を与えるため、しっかりと根拠を見つけることが大切です。

ただし、ADHDの診断は受けられる医療機関が限られ、診断までにかかる時間が長引く場合もあります。事前に地域の相談窓口や、かかりつけの医師に相談することが大切になります。余計な回り道をしないためにも見分け方を覚え、的確に症状を伝えることが重要です。

ADHAかどうかはココをチェック!

子どものADHDは言葉を話し、歩けるようになってから見分けられるようになります。早い子どもでは2歳ごろから会話の不自然さや、夜泣きのひどさなどでわかる場合があります。一方で、小学校に就学してからわかるケースも多く、授業中座ったままでいられないなど特徴的な行動が出やすいのです。

特に注意したいのが、忘れ物の多さや遅刻の多さです。宿題を忘れてしまったり、重要な連絡やプリントを忘れてしまうこともあります。何度注意しても治らない場合はADHDを疑った方がよく、どこまで重要性を理解しているか確認する必要があります。

もし、重要な注意をしているときに気がそれてしまう場合は、ADHDの可能性が高まります。話の途中に別の話題をふってきたり、視線が合わなくなる場合は特に注意が必要です。真っ向から怒ると子どもが視線をそらすこともあるため、あくまで話をうながす形にもっていくのが理想です。

ADHDと似ている障害とは

ADHDと見分けがつき辛い障害もあります。代表的なのがASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)です。ASDは他人の感情を読みとる能力が低く、空気を読まずに行動するなど、何かとADHDと共通点が多いのです。

注意したいのはADHDとASDを併発することがある点です。また、医師によって診断の基準にするものが異なるため、どちらの症状が強いと言った分類になる場合もあります。ADHDとASDは脳のほぼ同じ分野で問題が起こっているため、専門家であっても見分けがつかないことがあるのです。

症状が似ていれば、対処法も似たものになります。薬による治療も共通点が多く、どちらに診断されてもあまり影響がない場合があります。無理に見極めようとするよりも医師に確認してもらい、対処法を探るのが基本です。

落ち着きがないだけかADHAかの判断

性格上の問題と見分けがつかない場合は、どの程度の期間苦しんでいるかをチェックするのがおすすめです。子どもの頃から振り返って、ケアレスミスの多さや忘れ物の多さを考えてみれば、ある程度判断がつけられる場合があります。5年、10年と言った長いスパンで治らない状態であれば、今後も治る可能性は低くなります。

同じADHDでも、症状の出方や重さは人によって変わります。軽度のADHDであれば、社会に出るまで気づかないケースも十分になります。薬の処方で症状が軽減されることもあるため、正式に診断を受けて治療を受けることが大切です。

女性ホルモンのバランスが原因のことも

女性の場合はPMS(月経前症候群)やホルモンバランス変化などで、より判別がつきにくくなることがあります。PMSでも集中力の欠如などの症状が発生し、周期的に繰り返す場合が多いからです。この場合はいつ悩んでいるかのチェックも重要で、悩む時期が生理前に集中している場合はADHDでない可能性が高まります。

婦人科で、ホルモンバランスをチェックしてもらう方法や、薬を処方してもらう方法もあります。冬の時期だけといった法則性がある場合は、季節性の気分障害を疑うのが基本です。心療内科や精神科に相談することで治療法が見つかる場合があります。

発達協会「AD/HDとは何か」(外部サイト)

文科省「小・中学校におけるLD(学習障害),ADHD(注意欠陥/多動性障害),高機能自閉症の児童生徒への教育支援体制の整備のためのガイドライン(試案) 」(外部サイト)

Top